以前から計画していたMINISFORUM X400のCPUを初期状態のRyzen 5 4650GからZen3系列の最上位であるRyzen 7 5700Gへの交換作業を行いました。
といっても、作業自体は簡単で、いつものように
(1) 底面足部分の4つのネジを外して蓋を開く
(2) 2.5インチSSDの固定ネジとマウンタのネジを取り外す
(3) サウンドなどのチップの載ったサブボードの固定ネジを外す
(4) プラカバーを外して無線関係の配線を取り外す
(5) マザーボード本体を取り出しひっくり返してCPU設置面を出す
これでCPUクーラーを取り外せばCPU本体にアクセス出来るようになります。
あとは、普通にソケットAM4に刺さっているCPUのグリスを拭き取り、レバーを持ち上げて刺さっているCPUを取り外し、代わりに新しいCPUに差し替えます。
intelのCPUと違い、まだAMDのAM4だとCPUから細いピンが多数映えているので、うっかり曲げてしまわないよう気を付ける必要はありますが、作業自体は簡単です。
刺し変えたCPU表面にグリスをそれなりの容量盛り付けて、再びCPUクーラーを取り付けし直し。(なお、もう少し冷却性能を上げられないかと市販のAM4対応薄型CPUクーラーも用意していたのですが、固定方法というかネジの位置が合わなかったためこれは使えませんでした)
あとは外した手順を逆順に進めるだけでいいのですが、今回、作業に新しく買った電動ドライバーを使っていたところ、うっかり絞めすぎて本体を吹っ飛ばしそうになりやらかしたと思ったら、案の定Wi-Fiアンテナケーブル2本のうち1本を引きちぎってしまっていました。
手元に交換用のアンテナ線が無かったので、仕方なく一方が外れたまま組み上げたのですが、Wi-Fiの接続は普通に出来ました。
ただしタスクマネージャでネット動画の再生中のWi-Fiの状況を確認すると剣山のような山と谷を繰り返しており、どうやら2系統のアンテナのうちの半分しか接続していないようなので、近いうちに交換のアンテナ線を買い込んでおきたいところです。
ということで、ハード的には多少のミスはあったものの一応は交換が完了し、本体の再起動を行ったところ、PCの再起動画面でなにやらエラー表示が。
英語で書かれている内容がよく分からずとりあえずエンターやデリート、エスケープキーを押してみるも何の反応も無し。
BIOSを最新にしているはずなのにCPU交換に失敗したかと焦ったものの、なんとか表示を解読してみると、CPUを交換か破損が発生しているのでfTPMをリセットするかどうかキーボードからY/Nで入力しろという感じの内容でした。
念のためNを試してみると上手く再起動せずに同じ画面に戻ってきてしまったため、Yを入力すると今度は問題なく起動。
そしてCPU-Zで確認してみたところ、正しくCPU名やスペックは5700Gのものになっていましたし、ベンチマークテストを走らせてみてもCPU周りが2~3割増し、GPUが微増のそれらしい数字が出ていました。
まだ高負荷をかけた場合にどうなるかまでは確認していませんが、CPUクーラーの性能に違いがあるとかでもなければ、実質的に後継機種のX500と同等の性能になったはずです。
Ryzen 7 5700Gは少し前に楽天の買い回りセールの時に高ポイント還元で購入したので、ポイント還元分を加味すれば2万円台前半程度の価格でしたし、X400(16GB 215GB)は在庫一掃分を先日買ったとおり4.5万円と、合計しても7万円弱で、SSDの容量が少し少ないことを差し引いても、約10万円のX500(16GB 256GB)を買うよりも大幅にお得です。
一方で、これでもう性能を上げるとしたらメモリやSSDをより容量の大きいものと置き換えるくらいしか無くなった形なので、もう中身に手を入れることは無いでしょう。
今後はUSB接続などでDVDドライブやSSDを繋いで、使い慣れたソフトのインストールや旧マシンからのデータ移植など、メインマシンからの環境の移植を進める予定です。
そんなこんなで、今のところのPC関連でやりたいことの順位は、
1番目がかなりの期間放置してしまったためスペック的には色々ともの足りなくなりつつあるとは言え、外部GPUがある強みでゲーム類をプレイできるmini-ITXマシンを稼働可能な状態にすること。
2番目が、mini-ITXマシンと使い勝手を比較してどちらを次期メインマシンにするかを判断したあと、今のメインマシンから使い慣れたソフトをインストールや細かな動作設定を変更したり、各種データを移植すること。
そして3番目が勢いで買ってしまったもう一台のX400を、どうにも性能不足で使い勝手が微妙な寝室に置いているJB95と置き換えること。
最後に、今回余ったパーツ類を売り払うのか、はたまた再利用するのか、いざという時の予備に残しておくのかを選ぶことになりそうですが、よくよく見るだけで、既に4台もの比較的新しいPCがある事になるので、