X400に新しいドライブを追加する作業がてら、AMD ryzen MAsterをインストールして、CPUやメモリのチューンナップが出来ないかなと試してみようとしたのですが、結論からいえば一切変更出来ませんでした。
調べてみると、どうもメーカーの方でAPUの動作に制限をかけており、事実上の強制エコモードで動作している可能性が高い用なのです。
試しに負荷のかかる動画エンコードをさせてみたところ、APUの動作電圧は当初から定格の65Wに及ばない50W前後を推移し、APU温度が85℃あたりに達した時点で、APUの動作クロックは定格の3.7GHzを下回る3.0GHz前後になり、APUの動作電圧も30W台まで下がってしまいました。
もちろん高付加時にはファンの動作音も大きくなりましたが、それでもAPUの性能をフルに発揮出来ないというのが実態のようです。
そのため、おそらく実態としてはTDP35~45Wくらいのノートパソコン向けAPU搭載のものと比較しても特に性能が上回っていることはなく、特にこれを選ぶメリットは、CPUを交換可能という点くらいかもしれません。
まあ、今のRyzen 5 4650Gと比較するとRyzen 7 5700Gならば物理・論理CPU数も多いですし、Zen2からZen3にアーキテクチャが上がっている分発熱も下がっているようなので、ベンチマークなどで見る限りではCPUで5割増しくらいの性能アップが見込めるかもしれませんが。
あと、前回、TDP15WのCPUならどれでもそれほど性能差はないみたいなことを書いてしまいましたが、主要CPUのベンチマーク一覧とかを見てみると、intel製のものでも3倍、AMD製のものだと5倍ほどCPU Markの数値に差があるようなので、そんなに単純な話でも無かったようです。
とはいえ、ノート用のCPUの場合、CPU性能とトレードオフでGPU性能に大きな差があったりするようなので、CPU Markの数値だけで比較してもダメなようなので、比較は色々難しそうです。
一応は、もしさらにミニPCを買うようなことがあるならば、今のところはMinisforum elitemini TH50がコスパ的にもいいかなとは思うところです。
どちらにせよ、色々と作業をする時間などが取れずになかなか進んでいない、mini-ITXマシン(i7-7700+GTX1650)を完成させて、それの性能が不足していると感じた場合の話になる事になるのでしょうが、それすらもmini-ITXマシンを最新のデスクトップPCのCPUとマザーボードと交換する場合との比較をした上で、になるのですが。