今使っているi3モデルの置き換えならばと、i3モデルからSSDを引っこ抜いて今回購入したi5モデルに差し込んでしまえば、簡単セットアップできると踏んで作業を開始。
なおACアダプタがi3モデルは90Wなのに対して、i5(i7も)モデルは120Wと、ACアダプタのサイズも大型化しており、特に幅が広くなっていて、環境によっては置き場をちょっと工夫する必要があるかも。
それはともかく、SSDとついでにメモリまでi3モデルから持ってきたものの、CPU以外にもネットワークのチップなどは個体番号など微妙に差があったりするためか、Windows11はこれまでのPINでの起動は認めないと、まずは通常のパスワードの入力を求められました。
しかしWindowsのライセンスの入力までは求められなかったので、十分にお手軽だったのは間違いありません。
もちろんここで手を抜いた分、次にi3マシンを改めてセッティングする際には、Windowsのインストールから始めないといけなかったりしますが、USBメモリからの復旧セットアップがどこまで使えるのか?にもなりそうです。
ということで、改めてPINの設定を行ったりと細かなセッティングを行ったあと、PassMarkを回してみたところ、CPUのベンチマーク値はI3モデルのガッツリ5割増しの数値になっていました。
こういった場所ではi5 1240Pはi3 1220Pの2割増し程度の数値しか出ていないのですが、この手のベンチマーク結果は消費電力や放熱で制限のかかっているノートPCの数値が多く使われているので、TDP(PL1)28Wで動かした場合とTDP(PL2)64Wまで対応した場合では性能差が出るのはむしろ当然なわけで、120WACアダプタ稼働のこのNUCのベンチマーク結果が上回っていてもおかしくないのですが、やはりうれしい誤算です。
なおI3との比較という視点では、CPUのコア数的にはPコア2コア4スレッドが4コア8スレッドになり、Eコア8コアなのは変動なしなので、単純計算ではPコア2コア4スレッドがEコア8スレッドと同等のマルチコア性能を持っていると考えてよさそうです。(実際には動作クロックにも差があるのでそこまで単純では無いでしょうが)
そして、昨日までいじっていたMIniBook X N100がそのEコア4コアで動作していて、その上でブラウジングや一般的なレベルのオフィスソフト操作では不満を感じないレベルなのだから、ベンチマーク結果でN100の4倍の性能のi5 1240Pがどれほど高性能なのかということになります。
まあ、ブラウジングなどはシングルスレッド性能が大きく影響するので、その場合の性能差は2倍程度にまで縮まるのですが。
というわけで、思っていたよりもベンチマーク結果が良く、マルチスレッド性能はややRyzen 7 5700Gにはやや劣るものの、シングルスレッド性能では上回るということだと、やはりメインマシンはこの NUC i5モデルの方が快適になりそうです。
ということで、このマシンは次は4TBのSATA SSDを増設してみようと思いますが、i3マシンの再構築とどちらが先になるのかは、今のところ分かりません。