今日発表されたAFCの最低のあまりのひどさに、脊髄反射的に、韓国をぎゃふんと言わせろという論調が高まっていることに非常に危機感を感じます。
それこそ、過去の戦争が起こった時のような、自分たちの正義を信じてやまないで、正しい側が勝つと思い込む安易さを連想させられるくらいに。
そもそも、今回の件に対して、日本が対抗すべきとする論調は主なモノを挙げるとこの3点。
(1)何らかの手段でもって、今回のAFCの裁定を覆すよう働きかけること
(2)AFCの腐敗はどうしようも無いので、脱退して別組織を立ち上げようというモノ
(3)韓国と可能な限り接点を減らす(究極的には断絶)すること
しかし、(1)に関しては、現実的にAFCが決めたことを覆す力は日本には無いので、CASなどの他の場で争うしか無いし、結果も確実では無い。(賄賂でどうこうされているならAFCだろうが他の組織だろうが変わらない)
(2)に関しては組織の改編など一朝一夕で出来るはずも無く、それまでの期間は現状を甘んじて受け入れるか、多数のデメリットを受け入れてでも即脱退して、現実的には世界のサッカーから離れることになるし、欧米人からすれば同じ東アジアと同類項に思われている韓国と別の組織を作れる可能性が極めて低い。
(3)については、よほど上手くやらない限り、容易に人種差別問題に転化されて、逆効果になることが目に見えている。
というわけで、どれもほんのわずかなメリットのために、多くのデメリットを背負い込むことになる愚策としかいいようが無い。
そもそも人によって求める結果が、(1)~(3)のいずれか、あるいは複数の組み合わせと、千差万別なわけで、目標も定まらないのにまともな計画が練れるはずも無く、結果が突いてくるはずも無し。
そんなわけで、もう少し冷静に、少し先を考えた対応を考えて欲しいと思うのです。
韓国という特殊な国を相手するのは非常に大変ですが、少し冷静になれば、そんな面倒な国でもなんとかなだめすかしてやっていく方が現実的かつ効果的なのは分かると思うのですが・・・