ただし完成させてみると、今ひとつ遊び心をくすぐらないというか、このポーズを決めさせたいというのが思い浮かばないという微妙な感想となってしまいました。
元々がベースとなったダブルオークアンタ自体からそうではあるのですが、まずエクシア、ダブルオー以上に射撃武器がなくなってしまった機体なので、構える武器が剣だけという仕様であるダブルオークアンタに、さらにもう一本女性キャラ向けの柔らかいシルエットの剣を持たせてしまったということで、ダブルオークアンタではギミックとして機能した、左肩からソードビットを外して右手の剣を大型化させるというのもできなくなっており、同じくビルドファイターズシリーズでミスサザビー同様に、射撃武器を持たせたがらない傾向は悪い方向に作用したように感じます。
とはいえ、キット自体の出来は悪いものでは無く、肘が90度くらいしか曲がらないとか一部デザイン上の制約か可動が上手く機能しない部分はあるものの、おおむねOO時代のHGプラモの改修機としてはよく動く方だと思います。
またパッケージでも強調されているキラキラした部分についても、銀色のホイルシールを中に仕込むなどの工夫で胸、腕、足などのクリアパーツ部分が光に反射するようになっている部分など、もとのダブルオークアンタでは行われていなかった処理などがあって、素組みでそれなりに見えるように仕上げるという点では、かなりの優等生でしょう。
なお写真ではうっかり撮影時に持たせるのを忘れていましたが、GNソードも作成済みで、説明書に載っているパーツは全て組み終わっているはず。
まあ、いくつか余剰パーツがあるのはこの手のアレンジキットの宿命ということでしょうが、ジャンクパーツとして何かの改造時に使えそうなので、また確保しておくことにします。