なんとかシリア戦には勝てました。
でも、これって監督の手腕なのかといわれると大いに疑問。
少なくとも、多少はアジアの戦い方を理解してきて、選手達が実力を発揮できる起用法をわずかながらに学習したとは言えるんだろうけど、逆に言えば、それこそ「やっと」でしかない。
少なくとも、ハリルホジッチの言動と行動には矛盾が多すぎて、戦術的な意味でのチーム統率力に対する疑問は増すばかりです。
例えば試合後のコメントでは、後半にシリアの選手のスタミナ切れを予測していたと言っているのに、試合前半の試合展開に不満が残るとか、後半勝負だったのか前半から押し切れるつもりだったのかはっきりしません。
あるいは、高齢となりつつある試合前の青空ミーティングですが、セットプレーからの得点が少ないというなら、貴重なグラウンドでの練習時間はセットプレーにあてるべき。ミーティングなんて宿舎でやればいい話で、あまりにも非効率的。
そして変わり映えしないスタメン選びと途中選手起用についても一向に改善の様子が見えてこない。
これだけの材料が揃っていながら、未だに、日本が弱いのは選手の能力が足りないのであって監督の責任ではないとか、監督は悪くないけど協会が悪いとか、現実から目をそらしているとしか思えません。
というか、今の日本が4年前よりも弱体化していることはさすがに誰もが認める状況なのですが、故障明けやらスタメンで出ていないSBの選手はまだしも、その他の選手は4年前よりも経験も積んで能力が上がっている選手が大多数を占めています。
なのにチームが弱くなっているとしたら、それの原因が監督以外の何にあるというのでしょうか?
しかし、シンガポール戦では不覚を取ったものの、一応グループリーグ1位を奪還した監督を更迭する度胸は協会にはないでしょう。
だから、正直、例えこの2次予選で順位を2位に落とそうとも、結果が付いてこない展開で監督を更迭することになった方が将来の日本代表のためになったんじゃないかと思う次第です。
本当に、lこのままハリルホジッチにチームを任せて、強い日本代表が出来上がると思いますか?
アジア最終予選で負けてW杯出場を逃してからでは遅いということは忘れないで欲しいものです。