サッカー日本代表アジアカップ最終予選アウェーのサウジ戦を見ましたが・・・
まあ、今回招集のメンバーなら勝てる可能性は低いだろうと思ったとおり、きっちりサウジの術中にはまって負けました。
試合を見た限り、明らかに選手たちは監督の意図を理解できていないままに試合に臨んでおり、特に前半15分までは、何をしたらいいのか考えるあまり、余計なミスを連発していました。
前半20分頃からは、メンバーの中ではベテランである遠藤がボールをさばいていく中で、頭を使うよりも、体で覚えているプレーをしていって、ようやくペースを握れましたが、もともとそれほど質の高い攻撃陣ではないので、ことごとく決定機を外しまくり得点できず。
そうして、疲れの見えてきた後半30分頃に集中力を欠いたプレーから失点。
その後は、焦って攻めようとして、各選手の意図がちぐはぐになりまともに攻めれなくなってしまい、そのまま敗退。
90分を通じてみれば、日本の集中力が切れてくる時をじっと待っていたサウジのプランどおりの試合展開だったことがわかります。
で、タイトルに話が戻るのですが、オシムのサッカーは「考えて走るサッカー」などとマスコミは言っていますが、これって思いっきり漠然としていて、結局なんなのかよく分かりません。
選手個々が考えても選手ごとに答えが異なれば、まともにプレイは繋がらないのです。
ところが、オシムは今のところ選手に模範解答を示していません。(日本化、グローバル化というのもかなり抽象的です)
つまり、オシムの長期計画の中で、
① 若い選手に考えてプレイすることを覚えさせ、個々に問題と解答を模索させる。
② 各選手がそれぞれに出した答えを、チームの中で整理して、チームの方針として優先すべきことの順位をつける。
③ ②で見えてきたチームの方針にマッチする選手を選抜する。
④ チームの完成度を上げる。
という方針なのではないかと考えられるわけです。
オシム自身、チームの最終形をまだ持ち得ておらず、それを探っているのではないかとも思えます。
ともあれ、現在はまだ第1段階。
当然、まともにチームとして機能するわけもなく、今のところは選手個々の能力と、クラブチームで一緒にプレイしている選手間のコンビネーションを中心に戦っている段階です。
で、今日の試合ですが、本来、かなりつながりの悪いチーム状態のはずなのに、それでもはっきりとした日本の時間帯が作れているのは、遠藤のおかげなんでしょうね。
おそらく、オシムは第1段階の間は、何らかの事情で招集できない場合を除いて、遠藤は使い続けると思うのですが、どうでしょう^^;